人気ブログランキング | 話題のタグを見る

火星ー怒り/鏡リュウジ先生×東畑開人先生の講座

こんにちは。鑑定師の月吟乃(つきの)です。

さて、
火星についての講座を受講してまいりました。
講師は鏡リュウジ先生と東畑開人先生です。
受講のきっかけは勿論占星術であり、
火星に対して理解を深める為に受講したのですが、
臨床心理士である東畑先生がお話ししてくれた
「怒りの精神分析」もとてもタイムリーなお話しでした。
(いつものように、講座についてはネタバレになってしまうので
両先生の著書をご参照下さい。)
というのも・・・
鑑定をさせていただいたり、サロンでお話しさせていただくと
「怒り」についてコントロール出来ない方が多いと感じる事が多く、
その点について、
何か適切なアドバイスを出来るような知識が欲しいと思っていたので
とってもタイムリー。。。
何かに「怒り」を向けている方、
いつも何かに対して「怒って」いる方がいるかと思えば、
「怒り」を極端に抑えているような方もいて、
何だか「怒り」の感情を持て余している方が多いように感じます。

東畑開人先生の話によると、現代では怒りを制御して
Feeling goodな関係性を営む事を求められて、
怒りが飼いならされていると。(←ざっくりです)
確かに、空気を読みなさい。と言われて育てば、
最も争いの元となる「怒り」は自然と抑圧するようになりますよね。

また、様々な心理学者や精神分析家の見解があり、
怒りの根拠は様々である。という事もご説明いただきました。

結論として「怒り」は必要な感情だという事。
そして、「怒り」の根拠を理解して、
ただめちゃくちゃに「怒り」を表現するのではなく、
しっかりと話し合えるような、
正当な「怒り」の感情を表すのは大事だという事。
通常はあまり向き合いたくない「怒り」の感情に対しての
考え方が少しクリアになりました。

鏡リュウジ先生がお話ししてくれたのは、
「怒り」の惑星・火星についてです。
神話では火星は軍神アレスとして語られます。

資料として鏡先生が見せてくれたアレスです↓
先生がブヨブヨだとか、戦意を感じられないとディスってましたが、
確かにそう思います。(いろいろな意味がありこの姿で描かれてます。)

そして、私が大好きな作品。
ボッティチェリのプリマヴェーラも資料として見せてくれました。
(この絵の中にも、実はアレスがいる!)
とても気に入っている作品なので、サロンにもポスター飾っています。

この作品も大好きです↓
『ヴィーナスとアレス』

ちなみに鏡先生は、この絵画について
「一戦交えた後のエロ画」とご説明してくれました(笑)
噴き出したのがワタシだけで、恥ずかしかったです・・・
あまりに的を得ていたので。

火星とアレスとヴィーナスの立ち位置や感情が
上手く表現されている絵画ですね。
鏡先生もおっしゃっていましたが、
ボッティチェリはかなり占星術をやっていたので、
占星術的サインがいろいろと込められているようです。

一般的な絵画の説明には・・・
『メディチ家によって統治される
フィレンツェを支配していた人文主義的な表現』
『不和と戦の象徴である軍神マルスは疲れ果て横たわる姿で
描かれているのに対し、愛と美の象徴である女神ヴィーナスは
今は動かない不和の象徴を一松の憂いを感じるかの如く・・・』云々。
なんだか政治的な見解ですね。
とはいえ・・・
寝室に飾る絵画としてオーダーされた作品らしいので、
それは表向きな見解なのではないと思ってしまいます。

また、新プラトン主義的な解釈によると、
官能的な愛の勝利ではなく、理性的な愛の勝利を意味しているそうです。
ヴィーナスがマルスに勝利しているという解釈です。
絵画の解釈は様々ですね。。。だから面白い。
みなさんはこの絵画の解釈、どう思います??

モデルは美女と名高い若き人妻シモネッタ・ヴェスプッチと
メディチ家のハンサムボーイ♡ジュリアーノ・メディチ
ではないかと言われています。
2人は悲恋ですが、不倫の関係で、
ヴィーナスとマルスも不倫の関係です。。。

いろいろと深いお話しを聞かせていただき、
意味深い講座でした。
(わたくし、絵画が大好きなので、話がそちらにそれてしまいました。
ボッティチェリの事になると話が長くなるのでここまでにします。)


鑑定師・占い師★タロット読み師 月吟乃(ツキノ)


メール鑑定のご依頼は
【メール占い専門館:月吟乃の書斎】


お電話鑑定&メール鑑定のご依頼は
【電話&メール占い Ulanaウラナ】
お気軽にご依頼下さいませ。

【占い・鑑定についてのコラムなどなど。。。】


by tukino-silvermoon | 2018-05-10 20:50 | 講座